Bliss Beauty Committee ~Column Vol.4
専門家が語る、美と幸福の関係
“ご褒美”が女性にもたらす効果とは!?
12月は一年のなかでも特別な意味をもっています。贈り物をもらったり、毎日の頑張りを労ったりと、自分自身へ「ご褒美」がたくさんある季節です。それでは、この「ご褒美」と「美と幸福」とには、どのような関係性があるのでしょうか?各分野の専門家から「美と幸福」にまつわるコラムをお届けする「Bliss Beauty Committee~Column」第四回目は、美容コーディネーターの高橋果内子さんにお話を伺いました。プロデュース/コンサルタント/執筆など、さまざまな分野とメディアで活躍される美容のプロフェッショナルが語る、「美と幸福」の秘訣を是非お楽しみください。
-Profile-
高橋 果内子たかはし かなこ
美容コーディネーター
一般企業でのOL職を経て、美容サイト運営会社に転職。美容に関する記事執筆やイベントの企画、商品開発コンサルティングなどに関わった後、ネイリストを経て、現職に。美容コーディネーターとして、美容を軸にした多角的なコンサルティング・サポートを提供しながら、さまざまなメディアで美容トレンドに関わるコラムやニュース記事の執筆をおこなう。また、美容業界での経験や自身の美容施術体験から、美容の大敵は「ストレス」であることに行き着き、2012年から“ハッピーMプロジェクト”を立ち上げ、『美容を通じていかにストレスを溜めずに、楽しく生きるか』などをテーマに講演活動もスタート。
一般社団法人 地域復興 美と笑顔を繋ぐ会 代表
NPO法人 日本心理カウンセラー協会 賛助会員
NPO法人 日本フードコーディネーター協会(FCAJ)認定 フードコーディネーター
公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)認定 アロマテラピーアドバイザー
Q:高橋さんは「美と幸福」に関係があるとお考えになりますか?もしあるとすれば、どのような点が美と幸福とを結びつけていると感じてらっしゃいますか?
美容で外見が変わることは、気持ちの面にも大きな影響があると思います。たとえば、朝、顔がむくんでいてガッカリしたり、眉が上手く描けなくてイラっとしたりしたことはありませんか? 逆に、メイクが上手くできた時や、その日のファッションコーディネートが上手くできてお友達に褒められた時は、とても気分が良いと思います。
自分がコンプレックスに感じている部分をメイクやファッションで少し変化させてみる。そうすることで自分に自信が持てて、「幸せ感度」も高くなります。周りから褒められたりすることでさらに自分に自信が持てたりと、「美」にこだわることで、毎日少しずつ嬉しい気持ちや楽しい気持ちが積み重なって、ハッピーオーラが出てくるのではないでしょうか。
「幸福」と言うと話が大きく感じますが、幸せは日々の小さな喜びの積み重ねだと思います。いきなり幸せになったりしませんから(笑)
Q:12月は、多くの女性にとってさまざまな「ご褒美」(他人から、自分でを問わず)があることが多い月だと思います。この「ご褒美」というのは、女性にどのような心理的効果をもたらすものでしょうか? また、それによって「美」にも影響がおよぶことは考えられますか?
誕生日やクリスマスにプレゼントをいただくと、選んでくださった人の気持ちを考えるだけで嬉しい気持ちになりますよね。最近では、ボーナスの時期になると自分自身へのプレゼントを用意する人も増えたとニュースで聞きました。「ご褒美」というのは、毎日仕事や家事で頑張っている自分を労う意味もあり、その「ご褒美」のために「これから頑張ろう!」と目標達成のための励みにもなりますので、とても大切だと思います。
楽しい気持ちになると「セロトニン」というハッピーホルモンが分泌され、精神的安らぎをもたらしてくれます。精神的にリラックスすることが増えれば、自然とストレスで落ち込んだりはしにくくなるので、美容的にも「ご褒美」は大切かも知れませんね。
Q:美容の世界において、「眠る前のスペシャルケア」は女性にとってのご褒美と言われています。この眠る前のご褒美ケアには、どのようなものが望ましいでしょう?
私は、睡眠に勝る美容法はないと思っています。上質な睡眠はどんな美容液よりも効果があるのではないでしょうか。眠る前の時間をどう過ごすかによって、眠りの質が変わってきます。まずは部屋の明るさ。昼光色と呼ばれる青っぽい蛍光灯の光には覚醒作用があり、集中したい時や活動的な気分になりたい時には良いですが、就寝前には不向きです。寝る前は夕日を思わせるようなオレンジ色がかった白熱灯の光が、心身ともにリラックスさせてくれます。私はアロマテラピーの勉強もしているのですが、寝る時に緊張を和らげてくれる、自分の好きな香りをほんのりと焚くとより深い眠りに就ける気がします。
Q:今年の冬、女性におすすめの「ご褒美ケア・体験」はありますか?
毎年冬になると、各コスメブランドからさまざまなクリスマスコフレ(セット)が発売されますよね。そして年が明ければコスメ福袋も。どのブランドもそのブランドらしいイチ押しアイテムをコフレにしています。私は仕事上、普段コスメを買うことは少ないのですが、この時期は別です。クリスマスコフレはオリジナルのポーチが付いていたり、普段では手に入りにくいアイテムがセットされていたり、時には価格がリーズナブルになっていることも。冬は特に乾燥が気になる季節なので、私はこのシーズンはここぞとばかりにスキンケアコフレを探します。皆さんも一年に一度のこのチャンスに「ご褒美コスメ」を探してみてはいかがでしょうか。
Q:日本人女性の多くは、他人に頼ったり、自分自身の希望を伝えたりするのが得意ではないと言われています。そうした日本人女性にももっと「美と幸福」を感じていただくため、アドバイスをいただけますでしょうか。
確かに、日本人には「頼ることは相手に迷惑がかかること」というネガティブな印象を持っている人も多いと思います。でも、人間は一人で何でもできるわけではありません。能力的にできないことを一人で抱え込むほうが、周囲の人たちに迷惑をかける結果になることもあります。自分ではできないからと言って全面的に頼ってしまうと、それは「甘え」と受け止められてしまう可能性もありますが、自分の中で「できること」と「できないこと」の線引きをしっかりして、できない部分について誠意を持ってお願いすれば、相手の方も気持ち良く協力してくださると思います。
その線引きができることも大人の女性の条件。外見を磨くだけではなく、こういった心配りのできる心磨きも大切だと思います。